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「は?
死んだ?」
思わずお母さんに聞く。
「うん。
今下におじいちゃんいるから、すぐ降りてきて。」
それだけ言ってお母さんは下に降りていった。
私はしばらくぼ-っとしてた。
頭が混乱している中で、涙が次々に目から流れた。
おじいちゃん、死んじゃった…
とりあえず早く…下に行かなきゃ。
私はまだ寝ている姉を起こし、下に降りた。
畳の部屋に真っ白できれいなふとんが敷かれていて、
その中でおじいちゃんは眠るように死んでいた。
おじいちゃんは5日間ほど息が上手く出来なくて、人工呼吸器を頼りに大きく息をしていた。
だから、おじいちゃんの亡骸は大きく口が開いていて…
私はその姿を見てまた泣いた。
声を出して泣いた。
足が不自由で歩けなかったおじいちゃんにさらなる不幸。
何でおじいちゃんだけ…?
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