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金曜日、ミユゥちゃん抱き枕が刀也の元に届いた。
刀也はミユゥちゃん抱き枕を銀太にどうしても見てもらいたく、銀太を家に遊びに来るよう誘った。
最初の内は遠慮していた銀太だったが、刀也の情熱的な押しに負け、前野家へお邪魔する事になった。
駅で待ち合わせをする事にした2人だったが、刀也はどうしても待ちきれず、約束の一時間前に駅に到着していた。
銀太も待たせては悪いと思い、約束の十分前に到着したが、既に到着していた刀也を見て驚いた。
「刀也!
早いな。」
「あっ、銀太。
待ちきれなかったから一時間前に来ちゃった。」
「一時間!?
…プッ…ハハハハッ!」
思わず笑ってしまった銀太を見て、照れ臭そうに頭を掻く刀也。
「ハハ…変だよね?
初デートの待ち合わせって訳でもないのに。」
「いやいや…お前は良い奴やわ。」
刀也の肩をポンッと叩き、笑い過ぎて溢れてきた涙を拭う。
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