銀太、前野家へ行く

7/13
前へ
/150ページ
次へ
…五分後。 桜子の平謝りにより機嫌を直した刀也を先頭に、銀太と桜子を連れ家に向かう。 ニコニコしながら歩く刀也の背後で睨み合う銀太と桜子。 今にも第2ROUNDが始まりそうな空気だが、また刀也を怒らせると恐いので睨み合いで留まっている。 「刀也、まだなん? もう結構歩いてるで?」 「うん、もう着いてるんだけどね? 玄関まで少しあるんだ。」 「…は?」 500m程前から取切れる事無く続く白い壁。 もう着いてる? え~っと…どゆ事?? 「前野の家は昔から代々続く名家なのよ。 この壁の向こうは全て前野の家の敷地なの。 まぁ、私の家も…聞いてる?」 自慢気に話す桜子の話の序盤で衝撃を受けた。 この壁の向こうは全て刀也の家の敷地?
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加