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…五分後。
桜子の平謝りにより機嫌を直した刀也を先頭に、銀太と桜子を連れ家に向かう。
ニコニコしながら歩く刀也の背後で睨み合う銀太と桜子。
今にも第2ROUNDが始まりそうな空気だが、また刀也を怒らせると恐いので睨み合いで留まっている。
「刀也、まだなん?
もう結構歩いてるで?」
「うん、もう着いてるんだけどね?
玄関まで少しあるんだ。」
「…は?」
500m程前から取切れる事無く続く白い壁。
もう着いてる?
え~っと…どゆ事??
「前野の家は昔から代々続く名家なのよ。
この壁の向こうは全て前野の家の敷地なの。
まぁ、私の家も…聞いてる?」
自慢気に話す桜子の話の序盤で衝撃を受けた。
この壁の向こうは全て刀也の家の敷地?
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