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私が、龍一を知ったのは高校の入学式の時だった。
自分のクラス割りを表示された掲示板を見ていたら、龍一が「君、何組?」と聞いてきた。
髪が短く日焼けした精悍な顔は、如何にもスポーツマンと言う感じで、龍一と目が合って、私の小さな胸は、ドキリ、とした。
「三組だけど…」
「おっ、オレと一緒じゃん」
ただそれだけの事だったけど、その日から私には龍一が気になる存在になった。
龍一は物怖じしない性格で、良く喋り成績も良く、新学期が始まって早々、クラスでも目立っていた。
龍一は、中学からやっていたと言うテニスクラブに在籍し、一年生でレギュラーに出たりと、回りの女の子も龍一の噂をするようになっていった。
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