波乱の幕開け

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それは、何時もの様に図書館へ出勤前の、掃除と洗濯を済ませ、化粧を始めた時だった。 時間を見る為につけていたテレビのニュース番組で、聞き覚えのある名前が流れた。 「ん?何かしら…」 私は口紅を持ったまま、動きを止めテレビを見つめた。 「今朝午前1時頃、会社員の神川龍一さんが運転の車が○○線道路脇にあった電柱に追突し、搬送先の病院で亡くなりました。 道路は見通しのいい直線道路で、警察では事故原因を捜査中です…」 「ウソ……」 私はテレビに寄って行き画面に釘付けになった。 しかし、テレビは事故現場をチラリと映すと、ニュースはもう次のニュース画面に移った。 龍一とは昨夜会ったばかりだ…。 龍一は、私と会った後に家に帰る途中で事故を起こした事になる。 私の頭の中では色々な事が駆け巡った。 そして、この出来事が私を思わぬ事件に捲き込んで行った。
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