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休みの日には、ふたりで手を繋いでショッピングへ出掛けたり、映画を観たり食事をしたり、夏になると海へ出掛けたり、普通の恋人同士と同じように沢山の思い出を作った。
それが…1年が経ち、いつ頃からだったのだろう…。
私が金曜に行くと分かっているのに、バイトが入って遅くなるから今夜は駄目だとか、大学のサークルの集まりがあるから明日にしてとか、何となく何かが少しずつズレてきた。
私は最初、こんなものだろうとあまり気にも止めず、龍一の事を信じていた。
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