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話は一旦、宏和との出会いまで遡らせて頂きます
宏和と出会いのきっかけは、隆が教えてくれた、ツーショットチャットのページだった
或る日、隆が仕事でチャットが出来なかった時に、何気なくそのツーショットチャットページを開いてアピールの欄を眺めていた
すると、アピール欄に"俺に惚れるなよ"と言う決め台詞に興味を覚えたからだった
とは言っても、最初は、気にならなかったが、そのアピールがそれから三時間以上残っていると、さすがの久美も目が付くようになった
「あれぇ~~まだ、あるよ
それにしたって、三時間よ、三時間
暇だねぇ~この人
明日も居るかなぁ?
居る訳がないか?
アピール欄"俺に惚れるなよ"だって
笑えると言うよりは、呆れて物が言えない
高校生?大学生?それとも、会社員だったりして
笑える~
明日、もし居たらその根性に免じてプロフィールだけでも覗いてあげようかな」
と思いながら、そのページを閉じて、それから自分のホームページを開き、ページのチェックをし、その後はパソコンの電源を落とした
パソコンの電源落とした後も、
「もう、さすがにいないわよね
居たりして、気になるぅ~
イケ面だったりして
危ない人かも・・・」
と久美の勝手な妄想劇が始まる
それは久美が、一番輝ける時間
女神にだろが、お姫様にだろがなれる時間だ
ほんの一瞬だけ、乙女の心に戻れる久美のシンデレラ・タイムだった
久美は、現実に戻る時間迄、その劇をゆっくりと楽しんだ
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