『春夏秋冬』襲来!!

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春夏秋冬部、部室前。 部室と言っても、あまり使わない 教室を春川が教師に頼んで 使わせてもらっているだけだが。 中に入ると俺は天明の異端児から 馬鹿な男子にランクが下がる。 夏山という女1人だけに 馬鹿と呼ばれているのだが これほど悔しいことは無い。 だが、女に暴力はいけない。 それぐらい俺でも分かる。 「あら、高杉君? 今日は来たのね」 冬木 亜希。 春夏秋冬の中では唯一まともな 人間かもしれない。 「そういえば……。 前に話したプリンの名前が どうしてプリンかというのは、 高杉君、調べてくれまし……」 「さ、中に入るか」 やっぱり春夏秋冬にまともな 人間なんていないかもしれない。 「遅いぞ、馬鹿」 入るなり夏山の馬鹿攻撃。 何なんだこいつは。 「……冬木もいるぞ」 「冬木は特別だ。馬鹿が」 堪えるんだ俺……。 部室には夏山の他に春川、秋谷が 既に来ていた。 秋谷は窓の外をぼんやりと 見ている。 夏山は俺に馬鹿攻撃。 春川は寝ている。
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