天明の異端児と天明の麒麟児

2/13
前へ
/193ページ
次へ
次の日。 朝から春夏秋冬部は会議。 議題は『撲滅!抹殺!不良ども』 何だその議題は。 ふざけているのか? いいえ、ふざけていません。 これが春夏秋冬流の真面目です。 「今日の放課後、校門を見張るよ。 戦闘は主に高杉君。 残りは応援」 「ちょっと待て! 」 戦闘って、初めから暴力で 解決の予定なのか? あと、残り応援って。 「俺が負けたらどうする? 教師呼びに行くやつ決めろよ 」 「教師は頼りにならない。 馬鹿のお前が負けたら 天明の負けだ」 夏山が即答する。 この学校の教師は頼りに されてないらしい。 「まぁ、いざという時は 私が何とかするわ」 春川が笑顔で言う。 他のメンバーも笑顔になった。 この笑顔は春川を信頼している から出る笑顔だろう。 「じゃあ放課後、生徒玄関に集合」 会議が終わり、皆が教室に戻る。 俺には何故、春夏秋冬がここまで 学校を守ろうとするのか よく分からない。 ただ分かるのは、春夏秋冬は 本気だということだけだ。
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

641人が本棚に入れています
本棚に追加