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春川が突然笑い出す。
そして、席から立ち上がり
俺に寄ってきた。
「いじめても……いい? 」
そんなこと笑顔で
聞かないでほしい。
「冗談よ! 冗談! 」
春川は元の場所に戻っていく。
「本当に……あの時は
ありがとうね……」
「春川、何か言ったか? 」
俺は春川が小さい声で
何か言った気がして
聞き直したが、春川は
笑顔で何もないと言った。
聞き間違いだったのだろうか。
とにかく、春夏秋冬部は
天明高校の不良問題を
見事に解決した。
この出来事で分かったことは
春夏秋冬の4人は、
ただ可愛いだけではない。
正義感ある女達だ、ということ。
春夏秋冬部……。
案外悪くないかもしれない。
春夏秋冬の4人には
俺の知らない良いところを
まだまだ持っている可能性を
期待出来る。
たくさんの才能を持つ女達……。
こいつらなら俺の女嫌いを
治せるかもしれない。
俺が天明の異端児なら、
こいつらは天明の麒麟児だ。
もう少し、春夏秋冬を近くで
見ていようと思う……。
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