天明の異端児と天明の麒麟児

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次の日の放課後。 今日は春夏秋冬が誰も来てない。 久しぶりに精神を休めることが 出来て上機嫌の俺。 「あ、あの……。 高杉君、ちょっといいかな? 」 怯えながら話掛けてきたのは 同じクラスの女子だった。 珍しい出来事に少し驚いた。 「これ……。 天明の異端児に渡せって……」 「……手紙? 」 女子は手紙を渡すと 逃げるように俺から離れた。 手紙には、こう書かれていた。 天明の異端児へ 今日の5時丁度に地図の 場所に1人で来い。 こっちには人質がいる。 来なかったら人質は勿論、 春夏秋冬の女全員を襲う。 「これって……」 昨日のやつらの仕業だと 直感でわかった。 誰かが人質になっている。 だが誰が人質なのかは 分からない。 時間はまだある。 とりあえず部室に向かった。
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