641人が本棚に入れています
本棚に追加
嫌な予感がする｡
秋谷に電話をするとすぐに
出てくれた｡
｢秋谷か！？ ｣
｢…………｣
この時､あることを思い出した｡
秋谷､喋るのか？
電話をしたのはいいが
喋るか分からない｡
しかし､さすがに秋谷でも
電話では話すだろう｡
｢よぉ……｡天明の異端児だな？ ｣
予感は的中した｡
聞こえてきた声は､低い声｡
こんなの秋谷の声ではないはず｡
この声が秋谷の声なら
顔と声が全く合っていなくて
気持ち悪い｡
｢安心しろ……｡
まだ何もしていない｡
この女､お前の友達だろ？
春夏秋冬って呼ばれるらしいな｡
有名だぜ……可愛いって｡
確かに可愛いなぁ｡
今すぐ……｣
｢秋谷に何かしたら
容赦しないからな！ ｣
ただの不良退治が
大きな事件に変わってしまった｡
誰も予測出来ない事態だった｡
秋谷を救う為に俺は単身､
敵の領地に侵入した｡
最初のコメントを投稿しよう！