感謝の言葉

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手紙に書いてあった場所に 単身、突っ込んだのだが。 そこで待っていたのは 約20人の不良だった。 あぁ、これは下手したら死ぬな。 まさに不良の壁。 この奥に電話の男と秋谷がいる。 突然、不良の壁が半分に分かれた。 その間に人が2人立っている。 手を縛られた秋谷と坊主頭の男。 「よく来たな高杉 亜紀! 」 「秋谷を離せ! 」 坊主頭は笑い出した。 「離さねーよ! 俺を覚えてるか……? 」 「知るかハゲ! 」 坊主頭は怒り出した。 よく感情が変わる男だ。 「石垣だ!中学の時に、 お前に喧嘩で負けた! 」 「俺は弱いやつなんて覚えない! さっさと秋谷を離せ馬鹿! 」 石垣が後ろに下がっていく。 秋谷も連れていかれる。 分かれていた不良の壁が閉じた。 「これも何かの縁だな……。 お前ら、やっちまえ! 」 奥から石垣の声がしたと同時に 不良の壁が不良の波に変わって 押し寄せてきた。
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