感謝の言葉

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石垣は完全に油断している。 それが普通だ。 3人ともただの可愛い女にしか 見えない。 「茜、我慢しなくてもいいよ」 「……いいの? 」 石垣は知らない。 あの中の1人が、人を殴って 快感を得る超ドSであることを。 春川が石垣目掛けて走り出した。 そのままの勢いで石垣を蹴り飛ばす。 蹴られた石垣が飛ぶ。 地面に倒れた石垣に容赦ない 追撃を行うドS春川。 「ほらほらぁ! もっと私を楽しませて? 」 完全に本性を出している春川。 この光景を天明の生徒が見たら どんな顔になるだろう。 「ちょ、待って……! た、高杉! 助けて! 」 お前のせいで俺は動けない。 残念だが、春川が飽きるまでか、 お前が死ぬ寸前までそのままだ。 哀れ、石垣。 さっきまでの余裕は どこへいってしまったのだろう。 そして春川のあの細身から 何故あのパワーが出るのだろう。
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