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あれから数日後｡
今日もいつも通り部室に向かう｡
あれ以来､他校の不良は現れない｡
天明高校に再び平和が戻った｡
｢……こんにちは､亜紀｣
｢お､おう……｣
何故かは分からないが､
あの日から秋谷は俺と話をして
くれる｡
してくれるというよりも､
むしろ秋谷から話し掛けてくる｡
喋るようになっただけではない｡
秋谷が笑うようになった｡
２人で部室に入ると相変わらずの
様子が待っている｡
俺に馬鹿と言ってくる夏山｡
いつも部室で寝ている春川｡
何故か毎日笑顔の冬木｡
秋谷が変わったように､
俺も変わってきている気がする｡
この日常が､こいつらと過ごす
時間が楽しい……｡
俺が女嫌いを克服する日も近い
かもしれない｡
｢茜､茜､全員来たよ｣
｢えぇ……もう……？
何で皆そんなにやる気なの？ ｣
このやりとりも慣れてきた｡
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