短編

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どうか大嫌いなままでいて 「それでお前が傷つかないですむってんなら、そのままで構わねぇよ」 そう笑う男はどこまでも甘い なんでそんな甘いんだ そうすることで、アンタが得することなどひとつだって無い筈なのに 「アンタなんか嫌い…っ」 そう言って俯く私の頭を撫でる大きな手 それでいいと言う優しい手が… 「大っ嫌い」 傷つけたっていいから求めて欲しい そう言えない自分の臆病さに吐き気がしそう 。
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