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学校の話だろうか。学校で死んだのは私だけだ。私は彼の心に聞いた。肉体がないと心も読めるのだ。
彼の心は言った。
「早川由美、死んでざまあみろ」
全身が痛かった。だけど、笑えた。死んでからしか、気づけなかった自分自身がおかしかった。自分自身の馬鹿さ加減に笑うしかなかった。
やっぱり自分を助ける事が出来た、自分を救う事が出来るのは自分だけだったのだ。真理だ。
私はただただ教室に立ち尽くす。動けなくなったというよりも、動くのが嫌になった。
…守護霊はいなくても地縛霊はいるらしい。
真実、私がそういわれるものになるのだから。
完
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