2245人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
炎天下の下、
甲子園のマウンドには
あの人の姿…―
「2連覇まであと1球!
エース・宮下はゆっくりと深呼吸。
応援席からは大きな歓声!
宮下大きく振りかぶって…」
あと1球、あと1球…!
―「…っ…な!麗奈ぁぁ!」
「あと1球!!」
「あと1球?
よくわからないけど
今日始業式でしょ?
早く起きなさい!」
えっ…?えっ?!
甲子園は?
2連覇は?大地は…?
「ゆ…夢…。」
「もう早くしなさいよ!
今日クラス発表でしょ。」
お母さんはそう言ってカーテンを開けた。
始業式…クラス発表…。
げっ!!学校今日からだっけ?!
やばいやばいやばい!
3年連続始業式遅刻じゃん!
「何でギリギリに起こすの?!意地悪!」
「自分で目覚ましくらいかけなさい!」
急いで制服に着替える。
今日は朝ご飯抜きだぁ…。
.
最初のコメントを投稿しよう!