1球目

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  炎天下の下、 甲子園のマウンドには あの人の姿…― 「2連覇まであと1球!  エース・宮下はゆっくりと深呼吸。  応援席からは大きな歓声!  宮下大きく振りかぶって…」 あと1球、あと1球…! ―「…っ…な!麗奈ぁぁ!」 「あと1球!!」 「あと1球?  よくわからないけど  今日始業式でしょ?  早く起きなさい!」 えっ…?えっ?! 甲子園は? 2連覇は?大地は…? 「ゆ…夢…。」 「もう早くしなさいよ!  今日クラス発表でしょ。」 お母さんはそう言ってカーテンを開けた。 始業式…クラス発表…。 げっ!!学校今日からだっけ?! やばいやばいやばい! 3年連続始業式遅刻じゃん! 「何でギリギリに起こすの?!意地悪!」 「自分で目覚ましくらいかけなさい!」 急いで制服に着替える。 今日は朝ご飯抜きだぁ…。 .
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