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「何か考え事っすか?」
「あー遠藤か。好きな言葉ってある?」
すると遠藤はニヤリと笑った。
「麗奈って言葉が一番好きですよ。」
コイツ……!
俺は遠藤の頭を軽く叩いた。
「冗談っすよ、冗談!
俺は一生懸命って言葉が好きです!」
そう言ってニコニコ笑う遠藤。
「遠藤らしいかもな。」
「そうすか?まぁ俺は何事にも頑張りやなんで。」
無邪気な笑顔に俺もつられて笑ってしまう。
「宮下さん。行きましょうね、甲子園…」
「うん。行こうな!」
高校最後の夏、野球も恋愛も悔いだけは残したくない―
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