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「御守り…?」
初夏の風が吹く5月。
気が付けばクラスにも慣れて、私と佐奈と愛琉はある話で盛り上がっていた。
「もうすぐ6月で大会の抽選じゃん?
御守りも早く用意しないとあっという間に大会になっちゃうよ!」
佐奈は焦りながら話す。
「お、御守りって手作り…?」
恐る恐る聞いてみる。
「当たり前じゃん!手作りじゃなくてどうするの!」
やっぱり佐奈に怒られた…(泣)
「昨年は作らなかったの?」
キョトンとした顔で聞いてくる愛琉。
「昨年かぁ…。まだ片思いだったもんなぁ…。」
懐かしいな…。
あんなに一喜一憂してたなんて。
大地のことも「宮下くん」って呼んでたっけ。
まさか大地と付き合えるなんて思ってもみなかったなぁ…―
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