きいろ

［照明明るくなる］

（下手からセンジュ）

ｾﾝｼﾞｭ（ずかずかと入って来て）「汚い部屋です。」

ｱｶﾘ「うっせー馬鹿。居候の身分で贅沢言うな。」

ｾﾝｼﾞｭ「馬鹿と言うほうが馬鹿ですよ馬鹿作家。」

ｱｶﾘ「（さっきよりきつく）うるせえ馬鹿。口にチャックでも縫い付けてろ。」

ｾﾝｼﾞｭ「口にそんなもの縫えませんよ？常識が無いですね作家のくせに。」

ｱｶﾘ「くせに、ってなんだくせにっ、て！差別語だ差別語！訴えられてしまえ！」

ｾﾝｼﾞｭ「（ボソッと）馬鹿・・・。」

（アカリ、舌打ちしてパソコンを開くが、すぐに閉じる。）

ｾﾝｼﾞｭ「使い方がわからないんですか？」

ｱｶﾘ「馬鹿野郎何年こいつを使ってると思ってるんだ。ネタが無いんだよネタが。」

ｾﾝｼﾞｭ「お寿司が食べたいんですか？腹ぺこ作家ですね。腹ぺこ馬鹿作家。ネタはタコを食べたいですか？」

ｱｶﾘ「お前のおごりならな。」

ｾﾝｼﾞｭ「腹ぺこケチ馬鹿作家・・・。」

ｱｶﾘ（ｲﾗｲﾗ）「お前・・・馬鹿作家馬鹿作家って、さっきから何回言ってるんだ？」

ｾﾝｼﾞｭ「今日はまだ３回。」

ｱｶﾘ「（子供に言い聞かせるように）人のこと馬鹿って言っちゃダメってママに習わなかったのかいセンジュ君。」

ｾﾝｼﾞｭ「部屋を綺麗にしなさいと母親に言われませんでしたか馬鹿作家。これで４回目です。」

ｱｶﾘ「（口をへの字に曲げ）ああそうだな。・・・なあ、お前何なわけ？いつ私の家から出ていく？」

ｾﾝｼﾞｭ「アカリの金を巻き上げたら。」

ｱｶﾘ「・・・お前に金は必要無いだろ。人間じゃないんだし。」

ｾﾝｼﾞｭ「そんなことはありません。世の中金を持っている者が１番偉いと私は隣の人に教えてもらいました。（アカリを見る）」

ｱｶﾘ「・・・・・そーだよお金は大切だよ！世の中金だよしゃっはぁーーっ！！金が無い奴は地べたはいずり回ってウジ虫ウジ虫しなきゃならないんだよ！！（叫び）格差社会だーーーっ！！！」

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