きいろ

4/12
前へ
/19ページ
次へ
センジュ「人間は大変ですね、ネガティブウジ虫馬鹿作家。」 アカリ「お前が言わせたんだろーが!!・・・てかさ、お前、ホントに何なわけ?」 センジュ「見てわかりませんか?」 アカリ「(即答で)わからん。・・・パッと見も人間だし。」 センジュ「私はしがない妖精さんですよ。」 アカリ「・・・死に神か。」 センジュ「そんなわけ無いでしょう。私が死に神だったら今頃アカリは地獄ですよ。」 アカリ「・・・疲れた。そうだ、私は忙しいんだ。・・・〆切りに・・・葬式に・・・そしてまた〆切り・・・(ぶつぶつ言いながらしかたなくパソコンを開く)」 センジュ「葬式?自分のですか?」 アカリ「・・・クソ兄貴のだ。」 センジュ「へー。(近くにある紙を拾って読み始める)」 アカリ「見ても面白くないぞ。没だからな。」 センジュ「いいですよ。アカリの存在自体が没みたいなものですから。」 アカリ(イライライラ)「・・・そうだな。」 (しばらくアカリはパソコン操作。センジュは作品を読む) [チャイム音] アカリ「む・・・誰だ?」 センジュ「担当さんじゃないですか?」 アカリ「このクソ忙しい時に・・・。」(渋々上手へ向かう) センジュ「アカリがちゃんと仕事をしないから、担当さんも家まで来るんですよ。」 (アカリ、センジュを無視し、上手にはける。センジュ、パソコンを見る。) [上サスにアキラ、下サスにマンジュ] [音響] マンジュ「あたしはマンジュ!今日からあんたの家に居候するわ!」 アキラ「はあ?っていうか、お前誰」 マンジュ(最後まで聞かずに)「あたしはマンジュ!聞こえなかったの?耳掃除何年もサボってるんでしょ?あんたの噂は聞いてるわ。頭の中ファンタジー作家・キグモことアキラ。あたし、あんたの家に住むことにしたの。」 アキラ(焦り)「おまっ・・・何様だよ・・・!」 マンジュ「いやあね!あたしはしがない妖精サンよ☆」 センジュ「・・・。」 .
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加