きいろ

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センジュ「おはようございますアカリ。」 アカリ「・・・もう4時?」 センジュ「現在2時37分です。・・・それよりアカリ、今のは?」 アカリ「同級生のヒトミ・・・の、幽霊。」 センジュ「変人の友達は変な人ばかりですね、馬鹿作家。」 アカリ「ヒトミは変人じゃない。事故で死んで、少しおかしくなっただけだ。ところでセンジュ、(袋を指差し)それは?」 センジュ「ああ、塩です。幽霊をはらうならこれだと聞いたことがあるので。」 アカリ「ああ・・・。一応助けられた。ありがと。」 センジュ(本気で嬉しくなさそうに)「あなたに褒められても何も嬉しくありません。お礼なら塩に言いなさい。」 アカリ「はいはい。(袋をセンジュから受け取る)・・・ってああっ!これヒマラヤ岩塩のやつじゃないか!高いんだぞこれ!何故普通の食塩を使わない!!」 センジュ「うるさいですよケチ馬鹿作家。そっちのほうが効きそうでしょう。」 アカリ「お前に一瞬でも感謝した私が馬鹿だった・・・。」 センジュ「その通りです。アカリは馬鹿です。よくわかってるじゃありませんか。」 アカリ「・・・出てけ。」 センジュ「出ていきません。しかし気になっていたのですが、アカリのペンネームの美蜘蛛って何ですか?」 アカリ「寝させて・・・。」 センジュ「寝たら死にますよ?」 アカリ「(横になる)馬鹿野郎・・・。ここは冬の雪山じゃないんだよ・・・私の家だ・・・。お前が死ね・・・。」 センジュ「ならどうぞ寝て下さい。次回作の文の1行に一回わかりにくい漢字間違いができていたり、趣味の作品が途中からマニアックな官能小説に変わっていたり、しかもそれらが上書きで保存されていたり、それ以外の作品がごみ箱のアイコンをいっぱいにしていても私は知りませんからね?」 アカリ「美蜘蛛は美しい虫のほうの蜘蛛と書いて美蜘蛛だ。」 センジュ「おや?目が覚めたんですか?」 アカリ「平然と陰険でむしろすがすがしいぞセンジュ。」 センジュ(肩をすくめる)「しかし、美しい蜘蛛で美蜘蛛?何故そんな名前なんですか?」 アカリ「蜘蛛には美学がある(ぼそっと)素晴らしい・・・。」 センジュ「蜘蛛の美学?わざわざ顔に当たる位置に糸が張ってあったりすることですか?」 アカリ(急に熱くなり)「センジュ!お前は蜘蛛の美学というものがまるでわかっていない!」
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