この世界のルール

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この世界のルール

「にゃんだ。やっぱり」 デビットはメンドくさそうに言った。 「気をつけろ。モラリストはこの世界ではそう長く生きられにゃいから」 「どういうことさ?」 ラビの質問はデビットにはウザったくて仕方ないらしい。 「この世界にもルールはあるにゃ。女王に会い、この世界の住人として認めてもらうコトにゃ。でも、モラリストは「どうして?」とか「なんで?」ばっかりで、女王に会おうとしにゃいからにゃあ」 どうやら女王に会わないといけないらしいが、ラビは居場所も道もわからない。 「じゃあ、その女王に会えばいいんだな。女王のところまで案内してくれよ」 「それはムリだにゃ」 「なんでさ?」 デビットは悲しそうにシッポをおろし、耳もねかせてうつむいて小さく続けた。 「オレは女王にイタズラをして、ここに繋がれてた。だから会えにゃいし、ここからはにゃれることはできにゃい」 「じゃあ、鎖がなかったらいいんだな」 ラビは槌を取り出した。 その槌で思い切り鎖をたたき潰した。 「にゃ!すごっ!外れたにゃー!!」 「一緒に来てくれるか?」 「にゃん!」
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