それは突然

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数秒たってラビは気づいた。 ティキが煙草を吸ってない! ロードがティキにくっついてない!? 「おい、どうしたんだよ!二人とも」 二人は目合わせると肩をすくめ、何処かへ行ってしまった。 「あっ、ちょっと待つさ!」 二人ともはぐれて完全に一人になってしまったラビ。 「誰かー!助けてー!!」 すぐ近くで誰かの声がした! ラビは急いで行ってみると、そこにいたのはリナリーだった。 赤い靴を履いてクルクルと踊っている。 「リ、リナリー?!どうしたんさ?」 「足が止まらないの。助けて!止めて!」 「よし!待ってろ!」 ラビはリナリーの足から何とか靴をはずしたが、何度も蹴られたので体中アザができそうだ。 「ありがとう。やっと休める……」 「一体どうしたんさ?」 「兄さんので言いつけをやぶって黒ではなく、この赤い靴を買ってしまったの。それを履いたら、急に足が動きだして……」 すると、茂みからガサッという音と共に、ウサギアレンが姿を現した。 「アレン!」
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