2

4/8
前へ
/114ページ
次へ
俺はその人に近づいた 「どうしたんですか?」 「えっ…?」 そう言って顔を上げた ――ドキッ 胸が高鳴る 「どうして逃げ出したんですか?」 「何で知ってるの…?」 驚いたように聞いてきた 「ピアノ教室の先生から聞きました」 「そっか…」 納得したように言った 「私ね。もう嫌になったんだ…。毎日毎日、勉強ばっかりで休みが無くて、疲れたんだ…」 その人は悲しそうな顔で言った
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加