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私は、その人に連れられるまま、その人の家に着いた。
「ただいま。」
そう言っているその人をただ眺めた。
すると、どこからともなく、バタバタと慌てたような足音と共に男の子が笑顔で
「お帰りなさい!母さん!」
と言って出迎えた。
まだ、私には気付いていなかったが、目があった瞬間、
「母さん、その子は誰?」
と興味津々に私を見ながら言った。
「山南初音ちゃんよ。しばらく一緒に暮らすことになったから、ちゃんと仲良くするのよ。わかった?」
とその人が私を紹介した。すると、目をキラキラとさせながら、
「うんっ!」
と元気よく返事をしていた。
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