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「同性愛は絶対にあるわ!」
力強く言い切るカレナ。
余程、気に入っているのだろう。同性愛本を。
尤もファイには全くもって理解できないだろうが。
「いいや、無いね。まったくそのおかげで俺がどれだけ酷い目にあったことか」
無意味に顔だけは良い男を相手役に、無意味な妄想を膨らませる馬鹿どもがいる事くらい知っている。
半年近くの時間をあの学校で過ごして来たのだ。
そんな勘違いをしている奴がでてくるくらい、分かっている。
そして、いくら大きいとは言っても限られた閉鎖空間である学校内で、その噂が耳に入ってこない訳がない。
「ジョニーとジャンの愛を邪魔させる事はさせないわ!」
「そんなもの愛じゃねえ!」
「愛よ! 何よりも深い愛よ!」
「お前は愛を勘違いしている!」
「いいえ! 違いますわ!」
「……二人とも、何をしているの?」
言い争う二人に割って入ったのは女性の声。
ピアナでは無い。
「……クルド?」
「クルド?」
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