少女たちの楽園へ……

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何が目的か、気になるではないか。 ふと、あまりに暴力的になっている事に気がついて、攻撃を止める。 言葉で聞いてみるべきだろう。暴力では無く、話し合いによる解決も必要なのだ。 人間だから。 「ビリー、いくら俺が模擬戦をした後だからと言っても手加減はしなくていいんだよ」 「え? 僕は手加減をしているつもりは……」 驚いた風に眼を見開いてそう言うビリー。 「いやいや、明らかに手加減しているだろう。俺の攻撃が当たらないくらい、回避が上手だってのに、攻撃が弱すぎるんだよ」 「別にそんなつもりは」 「嘘だな。避けるだけ上手いなんて奴はいない」 リオンがいい例だ。避ける事だけ上手い風に見えるが、本当は一撃必殺を主戦にするのだ。 する心算なのだ。 因みに未だ使った事が無い。 「少しだけ、本気を出して見て」 ぐ、と体に力を入れるファイ。 少しだけビリーの瞳が鋭くなる。 先程までのそれとは全く異なる瞳。 内心、面白くなってきた、と思うがそこで水をさす一言。 「はーい、しゅーりょー!」 折角やる気になったというのに、それは無い! 「残念だったね。また今度だね」 「待って、ビリー。君は何で……!」 「僕は君が思っているよりも強くはないよ」 彼は寂しそうに笑うと、他の生徒達と一緒にヴァンの前に集合していった。 何か、コンプレックスでもあるのだろうか。 全く、分からない。 何故、自分を弱いというのか。 まるで、リオンがいう台詞のようだ。 最強では無い。 その言葉の意味は、まだ理解出来ない。 そう言えば、リオンの方は上手くでいているのだろうか……。 しっかりと自重していられるだろうか。 整列しながら、お嬢様授業を受けているリオンの事を、心配するのであった。
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