聖女と淑女と少女達とそして従者

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「大丈夫さ。あいつらは所詮前線を離れた連中さ。この間の事で分かっただろう。あんな箱入りに負けるんだ」 「少々のハンデで音をあげてしまったあの女に俺達を止めることが出来ると思うか?」 「無理だな。俺達が必ず勝つ」 「そうだ。敗北は無い。イレギュラーたる存在はあの転校生だけ」 「その通りだ。我々はようやくこの手にするのだ。自由を!」 彼らの会話は非常に物騒だ。 そして、何の事だかよく分からないだろう。 だが、ひとつだけわかる事がある。 それは、もう少しでファイ達の仕事が終わるという事だ。 「誰だ!」 「どうしたんだ?」 「……いや、なんでも無い。気のせいだったみたいだ」 三日月が昇る頃の事だった。 そうして、事態は加速する。
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