小さな小さな子犬ちゃん

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そうして、もう少しだけ火をかけると止める。実は豆腐はあまり火を通しすぎると、硬くなるのだ。 鍋などで経験は無いだろうか? 今度、冬になったら湯豆腐も悪くないだろう。昆布でだしをとった湯に入っている豆腐を、穴あきお玉で掬って、ポン酢をかけて食べる。 実に美味しい味わい方だ。 味が薄いって奴はきっと、あの甘みが分からないのだろう。実に残念極まりない。 もうじきにご飯も炊き上がるので、鮭の身を切り分けておく。 自分好みの厚さにして大量に切り分けておく。 そうこうしている内に、ご飯が炊き上がる。 炊飯ジャーの蓋を開けると、ご飯の粒を潰さないようにしてかき混ぜる。 余分な水蒸気を飛ばしておく。べちゃべちゃなご飯は嫌だ。 かき混ぜる理由は水分を飛ばす意味があるのだ。それをしないから、ご飯の味が落ちるのだ。 炊事の常識を知らないなんて恥にも等しい。 どんぶりにしっかりとご飯をもると、その上に先程切り分けておいた刺身を大量にのっける。 そして、冷蔵庫に入っていたイクラを取り出すと、これでもかってくらいに上からこぼした。 因みに色はいつもの橙色に戻っている不思議だ。 食べる分だけたっぷりとご飯にかけてやると、醤油をしっかりとかけてやる。 山葵醤油だ。 これは間違いなく美味い! 残ったイクラはすべて醤油漬けにして、冷蔵庫で保管。 味がしみるのが楽しみだ。
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