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その後、食事の場ではなくちゃんとした会議が行われた。
食事の場ではかなりあれな性格かと心配していたが、先程の会議では随分とまともだった。
というか、威風堂々としすぎて、別人にすら見えた程だ。
どうやら彼にはスイッチらしいものがあるらしく、公私混同を避けるようにしているらしい。
まぁ、そんな器用な真似、大人だから出来るようなものだが。
まだまだ子供であるワルキ達には、理解の及ばない範疇の事である。
そうして行われた会議の結果、ジェンは明後日に彼の国へと送り返される事とあいなった。
理由簡単。いたってシンプルなものだ。
このクーデターの首謀者が利己的に国民を煽った事が分かったから、だ。
いつでも何処でも、嘘は信用されやすい。
理想であるから、だろうか?
果てしなく疑問である。
この事を調査したのは崩天のルシフェルその人であるのは周知の通りだ。
それだけでも信憑性は十分であるというのに、追加して証拠まで持って帰ってきた。
本当にスニーキングミッションが得意というか……それにしても本当にこういったことは何でもこなせる。
音声データだけでなく、写真、書類、証拠となりうる物一式を手に入れているのだから驚きだ。
一体どうやって入手したのやら。
疑問は尽きないが、そこは崩天のルシフェルで説明できる。
毎度のことであるが。
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