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後日、正式に友好条約を結びに王宮へ訪れたワルキたち一向。
そこでワルキ達の目に飛び込んできた衝撃の光景があった。
玉座の間での出来事だ。
玉座の間で頭を垂れていたワルキ達。
国王夫妻が玉座に座ると同時に、面をあげろ、という定番の声がかかる。
そして顔を上げたときに目に入ってきた人物は、王と王妃と、清楚なドレスに身を纏ったお姫様、だった。
一同は目を点にしてそのお姫様の姿を見つめていた。
「皆さん、遠路遥々お疲れ様です」
「え、あ、どうも、えっと……」
ワルキがぼんやりとそんなことを言う。
失礼な事ではあるのだが、そんな事は気にもしていないように、お姫様はワルキの質問に答える。
「ジェリアです。私の名前は、ジェリア・アルカ・ジェシー・ディー・ノレヴ・ジェサイアです。ワルキさん」
彼――彼女はそういうとにっこりと微笑んだ。
そんな彼女を見つめたまま、ワルキは呆然と固まったままだった。
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