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時は流れて、今日は開幕式。
晴れ晴れとした秋晴れが広がる中、日差しがやたらと鋭く突き刺してくる。
空気だけはやたらと涼しいのに、降り注ぐ日差しだけは痛いなんて何て素敵な運動会日和なのだろうか。
くぁ、と。欠伸をしながら眠気を堪えるファイ。
睡眠時間を削って激しい訓練をしているのだから仕方の無いことだろう。
今日は開幕式、といってもあくまで予選の開幕式。
この大会は予選リーグと決勝トーナメントで構成されている。
一学年八リーグにおける上位一チームだけが決勝へと駒を進めることが出来る。
因みに一リーグのチーム数は十。
やたらと多い様に思えるが、別にそういったことはない。
等しく均等に自分の実力を発揮する機会を与える。それがこの大会の趣旨である以上、間違っていない。
まぁ、一種のお祭りのようではあるが、この平和なご時勢だ。
このくらいが丁度いい、と欠伸をしているファイを見ながらリオンは考える。
これから行われる予選はあくまでも予選。授業と平行して行われる為、時間があいたものから順次行われる。
因みにこれは一ヶ月に及ぶ長い期間を要する。
これが一学年だけであるのなら一週間程度で終わるのだが、これが三学年全部あるものだからやたらと時間がかかるのだ。
開会式は手短に終わり、そのまま通常授業へと戻る。
大々的な開会式は、本戦開始の日に行われる。
これが一学校の行事とは思えないほどに豪華で、ゲストも中々沢山呼ばれるのだ。
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