7442人が本棚に入れています
本棚に追加
リオンに相応しいじゃないか。
どちらも彼を指し示す名前として、十二分だ。
神を従え、館を守る盾。
「イーグルとかは?」
それでも納得がいかない所もあるらしいワルキは他の名前を出す。
これが案外しっくり来る名前だから困る。
とはいっても結局はなんだかんだでケルブに落ち着くのである。
そして、ここでもう一つ重要な議題がある。
「リーダーを決めるぞ」
リオンが放ったその言葉こそが、決勝トーナメントをより面白くしている点だ。
決勝トーナメントでは各チームごとにリーダーを選定しなければならない。当然、一度決定してしまえば後からの変更は不可能だ。
そしてこのリーダー、必ず試合に出場しなくてはならない。
ある種の移動拠点として。
そもそも、決勝トーナメントでは個人戦ではない。
当然だが今までも個人戦ではなく、あくまで団体戦と言う体面であったが、その実は個人戦と言うべきものだったのは理解できるだろう。
しかしこれからの戦いは、そんなものじゃない。もっとちゃんとした団体戦だ。
試合毎にくじ引きで、戦う舞台、人物を決定する。
これがまたゲーム性を高めているのだ。
必ず一人、常にリーダーが軸となりメンバーが決定する。
それが五人の時もあれば、たった一人の時もある。
無論であるが、このリーダーが倒されてしまったらその時点で敗北が決定してしまう。
だからこそ、このリーダーの選出が重要な課題となってくる。
因みに、相手チームには誰がリーダーなのかは予め知らされるので、余計にこれが重要となる。
強いだけでは、意味がないのだ。
最初のコメントを投稿しよう!