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だからこそ、戦術的にも戦略的にも重要となってくる。
一対一での戦闘能力はしかり、全体への指揮能力、私怨能力も必要とされる。
シンプルな戦闘能力だけが必要とされない立ち位置である。
因みに一騎打ちというシチュエーションは今までに一度しか出た事が無いらしい。
そんなものは面白くもなんとも無いし、そもそも戦術的意味合いが余り無い。
面白半分ではあるが、一回戦限定で総当りの五対五の総当り戦というものになる。
「そんな物、話し合いするまでも無いでしょう。それに貴方は自分の意見を押し通すつもりでしょう? 勝つために」
溜息をはきながらファイはそういった。
当然の結果だ。
リオンがいる限り、絶対に敗北は無い。
そもそも彼が本気を出すといった以上、リーダーは決まったようなものだ。
「全くそうね。貴方一人に全滅させられたのは、屈辱よ」
とカレナは言う。結局の所、リオンが本気である以上、此方から何を言う必要性も無いという事だ。
崩天の一番弟子であるという肩書きは伊達でない。
「そして当然だが、俺は学校では成績不良性とであるという事は公然の事実だ。つまり……」
「初戦は必ず五対五の総力戦。そこで狙われるのは最も実力が無いのに、リーダーとなった貴方です」
その通りだとリオンは言う。ならどうしてそんな事を言った、何て疑問は置いておく。
「ここで大切なのは明確な対象がいるという事だ。こいつは大きい。つまりは条件が明確になっているということ」
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