間奏曲

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――自分がここにいることに気づいた。 自分はここにいてもいいと言う事を教えてもらった。 否定されてきた自分の過去は、彼女のおかげで肯定された。 だから付き従う。彼女の為になら命なんて安いものだ。 今更、自分の命なんて惜しくも何ともない。 もうそんなことはどうでもいいのだ。 彼女の幸せこそ、自分の全て。自分の能力も、すべては彼女の幸福の為だけに捧げて見せる。 その為に利用出来るものは全て利用してやる。掌の上で転がしている心算であろうあの男も絶対に利用してやる。 利用して、お嬢様の邪魔になるのなら、殺してやる。あの男もそうだ。 自分にとって彼女こそが総て、それ以外に何もいらない。人並みの幸せというものも、何もかも。 邪魔だ、邪魔だ。 お嬢様の為だけに、お嬢様の未来の為だけにあり続けてやる。 自分にとっての復讐なんて、もうこれだけで十分なのだ。
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