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結果は変わらない。変えることが出来なかった。世界は変わらない。何が起きようとも、変化を求めようとも、変わる事なんて、出来るはずもなかった。
変わっていくのは一人だけ。それだけ。
変わる必要性なんてない。
変化を求めれば、軋轢が生まれ、そこに憎しみを落とし、争いが生まれる。
しかし、変化を、進歩しなければ、それは緩やかなる衰退と同じだ。
結局、人間は争いを捨て去ることなんて出来ない。
進歩という行為そのものが、争いそのものであり、憎しみの象徴そのものだとするのなら、それを受け入れなければ、真の変革を手にすることは出来ないのかもしれない。
そして、それは始まる。
憎しみの始まり、憎しみの終わり。総ての人間に苦しみを与えるもの、人非ざる者の欲望を満たすものが。
「始まりも、終わりもなく」
木霊する。
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