二学期の授業風景

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「ファイはどうなの? って、聞くまでも無いか。リオンが勝つと思っているんでしょ」 カレナはそういいながら、呆れた顔でファイを見る。 まぁ、いつだって彼は、リオンの事を信頼した事ばかり言っていたので、当然の事と言えば当然だが。 「いや、今回ばかりは分からないな。相手はクルドだろ? いくらリオン様でも、負けるんじゃないか?」 「あんたにしちゃ、珍しい意見ね」 「別にそうでもないぞ。俺はいつだって、平等な評価をしている心算だ」 別に予想位真面目にやっても問題はないだろう。 実力の差というのは、期待した程度では変わらないのだから。 まぁ、リオンは実力を半分も出し切るつもりはないだろうが。 流石に、クルドに勝ってしまっては、少々問題がある。 彼女に勝てる、と言う事は結果的にリオンが特Sランクと同等の実力を持っているという事を、表しているのだから。 「平等な評価、ね」 「なんだよ。俺がまともな評価も下せないとでも思っているのか?」 溜息を吐きながら呟く彼女に、ファイは口をとがらせる。 「別に、そんな事は思っていないわ。ただ、私達が束になって敵わない、と言う事は私達がクルドに全員で挑んでも勝てない、と言う事ね」 「いや、リオンがいれば勝てると思うんだが」 確かに、リオンとクルドの実力は見せている分だけでも拮抗するだろう。 実際にクルドの戦闘を見た訳ではないが、リオンは絶対にクルドに勝たない。 だからと言って、集団戦でリオンとカレナがいたら負ける訳がない。 「リオンは抜きよ。あいつがいたら、負ける気がしないもの」 「確かに」苦笑しながらカレナの言葉に賛同する。
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