二学期の授業風景

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彼女から言わせたらやはりそうなのだろうか。 何せ、彼女は貴族だったのだから。 かつての大戦のおりに、貴族としての地位を追われたのだ。 まぁ、不幸だと言ったら彼女のほうだろう。 カレナはというと「恋人とその……セ、セックス、してそれでどちらかが死んだら、泣けるなんて滑稽ね」と言って少しだけ顔を赤らめさせていった。 ……意外なところで純情な少女である。 まぁ、彼女らしい意見と言ったらそうだ。 カレナとしては、どちらも助かる方法をひねり出すだろう。 その結果がどうであったとしても、だ。 弱いのは嫌なんだろう。護られるだけも。 そんな中でリオンは只一人だけ「こんなのが流行っているのか。なら今度、こう言う設定にしてみようか」と思う人だ。 この気紛れさには呆れ果ててものもいえない。 「子供っぽいって……」 本格的に落ち込む。 自業自得ではあるが、ここまで来ると流石に憐れみすら覚えてくる。 まぁ尤も、ワルキはひっそりと(弄られ役として)同情したようだが。 「……哀れね」 クルドが見下した一言。 「うるせぇ! そんな無表情で言われても嬉しかねぇよ!」 槍を構える事無く吠える。 無表情で言われたのが余程応えたのか、目尻には涙が浮かんでいる。 レストランの時もそうだが、本当に少し哀れだ。 ファイにとっては良い気味だろうが。 「それより、早く構えて」
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