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「たぁだいまもどりましたあぁぁぁぁぁぁぁっっっ!」
荒々しく教室の引き戸を開いてそう言うファイ。
それと同時に、授業終了を告げるチャイムが鳴り響いた。
「はい、では今日はここまで。次の時間までに今日の単元をちゃんと予習してくること。ファイ、お疲れ様。そこのサボり魔を連れて席に着きなさい」
最早慣れ切っているのか、ファイにそう指示を出す。
因みに今日は始業式から三日が過ぎた頃だ。
丁度、夏休み明けのテストが終了し、授業が始まる日でもあったのだ。
因みに、リオンは夏休み明けのテストを、風邪をひいたという名目で休んでいた。
不死の体の癖に何を言っているのやら、とファイは思ったがどうやら、仕事の様であったので渋々目をつぶったのだ。
ゆっくりと彼を自分の席までつかせている。
周囲の生徒も既に慣れたようで、もうファイ達の方を見る事はなくなっている。
只数人、二人の友人と一人の見かけない少女を除いては。
二人が席に着くと同時に委員長の号令が響く。
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