芝居

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「もう分かってるんだからさ…出てきなよ」 零夜に背を向け、足音がするほうを睨み付ける しかし誰も姿を現そうとはしない もしかしたら相手は零夜が弱っているのを知っているのかもしれない 樹は素早く動き、零夜の隣に立った 「さすがに後ろの攻撃から守り切る自信はありません…任せてもよろしいですか?」 「自分の身くらいは…守れる」 強がりかは分からないが、今は体調を気に掛けていてはやられるかもしれない 自分に力が足りないことを悔やみ、樹は唇を噛み締めた 「…け!」 銃が発砲された かすかに声が聞こえたが、発砲の音で消されてしまい、相手の位置が分からない
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