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樹が姿を消してから、攻撃は全て零夜に向けられた
腕は動くと言っていたが、連射されては思うように動けない
急所には当たっていないが、血が溢れている
「…っ」
まだ言うことを聞かない足を無理矢理動かし、少しでも攻撃を避けようとする
しかし零夜をそこから動かしたくないのか、敵は足首を打ち抜いた
動きが間に合わず、その場に倒れこむ
「はっ!無様だな!」
ついに敵が姿を現し、零夜の前に立った
敵の男には右手がなく、痛々しい傷跡が肩に残っている
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