芝居

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「この辺りにいたのは俺だけじゃねぇぜ?今あんたの連れが殺られたな」 樹のことを言っているのだろう そして何故か銃をしまう 「まだ殺さねぇよ。あのガキの死体見てから殺してやる」 片方しかない腕を器用に使い、タバコを吸いはじめた 刀があるのに敵を殺せない 零夜は悔しさから、血が出ても唇を噛み締め続けた 男が何度か煙を吐き出すと、血だらけの女が現われた 「仕留めたか?」 「誰に向かって言ってるのよ」 女は小柄な動かない男を片手に掴み、男の前に投げ捨てた 頭を撃たれたのか、大きな穴が頭には空いている 零夜は死体の確認をするため、小柄な男の顔を覗き込んだ
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