芝居

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「樹…」 倒れているのは樹だ 目は閉じており、肌は白い しかしまだ唇は完全に青くなっておらず、先ほどまで生きていたことを表している そっと頬に触れると、体温を感じない 「悲しいかぁ?大事な奴が死んじまって」 しまっていた銃を取出し、動かない樹に向かって何度か発砲した 頭だけにあった穴は、腕や首にも増えた 「ははっ!まだ体に血は残ってんだなぁ!」 弾が無くなると、すぐに銃を捨て、新しい銃を取り出して樹に発砲する そんな様子を見て、零夜は笑った 「おい…何笑ってんだ」 「悪いな。お前が阿呆な奴だと思って」
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