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両手を盛一杯広げ、幼女目掛けて飛び掛かる。もちろん指はクネクネと小刻みにいやらしく動いてます。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
恐怖の為か、叫ぶ幼女。顔は引き攣り、全身を恐怖で震わせている。
そんな仕草を見たら、自分――
更にそそられますから。そこに痺れる、憧れるぅぅぅ!!
って、手に持っている物は何でしょう。
何処からか取り出したのか、長くて太い物を握り締め。
えーっと、どう見てもそれって釘バットですよね。
幼女は無言のまま、それを力一杯大きく振りかぶって……。
脳天に響き渡る鈍い音と共に、鉄分の臭いと真っ赤な雨が玄関を満たしていくのを見ながら、自分は意識を手放したのでした。
◆◆◆◆◆◆
「ぴぴるぴるぴる、ぴぴるぴ~」
なんか聞いたことのある呪文なんですが。そんなことを思いながら目を覚ますと、そこは自分の部屋でした。
目の前には先程の幼女が立っていました――釘バットをクルクル回して。
「撲殺てん……」
「それ以上言ったら駄目でしゅよ~。色々と大人の事情がありましゅから。もしも言ったなら……」
幼女はニコッと笑いながら
「リリカル、トカレフ、キルゼムオールで肉体言語でしゅ」
邪道魔法少女!?
幼女の言葉が背筋を凍らせる。壊れた玩具のように、ただひたすら首を縦に降り続けました。
少し股間が生暖かくなったのは内緒の話です。
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