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ある日のこと、内海秀行のもとに依頼人が来た。
名刺を見ると、『神代可雄』という名前があった。
秀行「んーと、脚本家の『かみしろ…』…すみません、何と読むんです?」
神代「『よしお』と読みます。すみませんね、よくわからなくて『かずお』とか『みちお』とか適当に読む人がいて、事務所ではあだ名が『カオス』になっちゃって……ははは。」
秀行「で、依頼と言いますと?」
神代「今度の大学の同窓会に同行して欲しいのです。と、言いますと、当時我々と同志だった私の妻となった方が、去年事故に遭われたのですが、メンバーのほとんどが葬儀に参加してくれなかったのです。数人ほど急用などで来れないという連絡はありましたが。」
秀行「来てくれたのは何人ですか?」
神代「4人だけです。」
秀行「メンバーは?」
神代「私と彼女を含めて24人ですね。」
秀行「いったいどういう関係なんです?」
神代「サークルのメンバーなんです。」
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