‡Chapter.1‡~ひょんなこと~

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去年の2月のこと、雪山にて杉森鈴子は、仲間たちと登山中にはぐれ、テントで休んでいる最中に風で飛んできた木の枝か何かでテントが大破、強風で荷物をさらわれ、そのまま飢えと寒さに力尽きたという。 綾子「妙に不自然ですものね。杉森さんが荷物を持たず、しかも薄着ときましてよ。」 化粧をしながら次女・綾子が口を挟む。 雪子「でも、杉森さんって、高校では山岳部だったんですよね。」 ちびの三女・雪子が聞き出す。 節子「うん。」   そんなこんなで、白雪スキー場へ着いた。
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