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夜になって、おかしいと思い始めたのは夕食後だった。
有村が来ないのだ。
秀行「長尾さん、もしかしすると…!」
達哉「あぁ、嫌な予感がする。」
住屋「有村の安否を確かめる必要があるな。」
鬼束「もし何かあったとすれば、一大事じゃないか!」
全員は110へ急いだ。
110には鍵がかかっていて、いくらノックしても返事すらない。
二宮「有村!何をしている!」
楠枝「有村さん!」
そこへ、合鍵を持った白木が駆け付けてきた。
それでこじ開けた瞬間、暗闇から冷気が流れてきた。
梅津「わっ!寒っ!」
竜吾は電気をつけた。
電気がついた瞬間、全員は息を呑んだ。
開け放たれた窓を背景に、有村ミーシャのなれの果てがそこにあった。
ベッドの上で、胸を短剣で刺されていて、生気すらない彼女の肌は、雪同然に白かった。
出雲「ミーシャ…。」
一条「警察を呼ばねば!」
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