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達哉は気を取り直して部屋を確かめた。
窓には鍵がかかっていて、窓の縁には傷ひとつなかった。
更に、星野の足元に台のようなものはなく、蹴り飛ばされた台もない。
しかも、奇妙なことに、何故かストーブがついていた。
結局手掛かりもないまま、秀行たちは食堂に集まった。
宏樹「何にもでてこないな。」
長谷川「ですよね。防犯カメラや警報ブザーでもない限り、その密室トリックを暴くの、無理がありますでしょう?」
達哉「そうだね。鍵を開けたままにしたのも、カムフラージュ目的でもあるハズですが?」
長谷川「白木殿が思わぬ壁だ。」
しばらく考えをめぐらせたが。
達哉「難しいですね。」
宏樹「しょっぴく容疑者もわかんねーぞ。」
達哉「犯人は何故、無人の部屋にストーブをつけたんでしょうね。」
秀行「引っ掛かるのはそこですよね。」
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