‡Chapter.4‡~吹雪の城~

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達哉は気を取り直して部屋を確かめた。 窓には鍵がかかっていて、窓の縁には傷ひとつなかった。 更に、星野の足元に台のようなものはなく、蹴り飛ばされた台もない。 しかも、奇妙なことに、何故かストーブがついていた。   結局手掛かりもないまま、秀行たちは食堂に集まった。 宏樹「何にもでてこないな。」 長谷川「ですよね。防犯カメラや警報ブザーでもない限り、その密室トリックを暴くの、無理がありますでしょう?」 達哉「そうだね。鍵を開けたままにしたのも、カムフラージュ目的でもあるハズですが?」 長谷川「白木殿が思わぬ壁だ。」 しばらく考えをめぐらせたが。 達哉「難しいですね。」 宏樹「しょっぴく容疑者もわかんねーぞ。」 達哉「犯人は何故、無人の部屋にストーブをつけたんでしょうね。」 秀行「引っ掛かるのはそこですよね。」
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